きものを「着たい人」を「着る人」に。まるやま・京彩グループ

着方レッスンコラムおでかけ編

【着物で花見】色や柄・帯の選び方!映える桜名所をご紹介

2024.03.13

こんにちは!

「着たい人を、着る人に」


まるやま・京彩グループです。


お花見は、昔から人々に親しまれているイベントの一つです。

桜の花を観賞しながら、お料理をいただいたり友人たちと談笑したりと、いろいろな楽しみ方があります。

近年では、美しい桜を背景に、写真撮影をしてSNSに投稿する方も増えていますよね。


「桜の花に負けない、映える写真を撮りたい」と、思う方も多いでしょう。

そこで今回は、着物でお花見に行く場合、どのような色や柄の着物や帯を選べばいいのかや、足元の良い桜の名所をご紹介します。


1.着物でお花見、色選びはどうする?


着物でお花見を楽しみたいけれど、着物の色はどうすればいいのと迷う人は多いのではないでしょうか。

桜と一緒に写真撮影をするなら、映える色合いの着物がいいですよね。


お花見の時に着用する着物の色は、どのお色でもお好みの色の着物を着用しても大丈夫です。

お花見は春の訪れを楽しむ会ですから、パステルカラーの着物で楽しんでもいいですし、落ち着いた色合いの着物も素敵ですよ。


写真撮影をするなら、桜の花と被らないけれど春をイメージする下記の色もおすすめです。


・緑

・濃いピンク

・ちょっと濃い藤色など


着物が淡い色の場合、半襟や帯揚げの小物の色を濃い色にして、挿し色にしてもいいですね。


・着物の色が赤系の場合、半襟や帯揚げの色を緑系

・着物の色が濃い色(藤色や紺色)の場合、半襟や帯締めを桜色や薄い色など


写真撮影の時は、ぼやけないようにアクセントになる色を入れておくことがおすすめです。



2.着物でお花見、どのような柄がいい?


着物でお花見を楽しみたいけれど、どのような柄の着物がいいのでしょうか。



①お花見で着てはいけない柄はある?


お花見の時に、着てはいけない柄はありません。

ただし、下記のような考えを持つ方もいらっしゃいます。


・お花見だから、桜柄は控えた方がいい

・桜の花に負けないように、華やかにした方がいい


考え方は人それぞれですが、お互いを尊重しながら、お花見を楽しみましょうね。



②お花見におすすめの着物の柄は?


お花見は、昔から春を待ちわびている人たちが、春の到来を喜び楽しむ会でもあります。


・裾の部分に絵柄が入っている着物(訪問着・付け下げ)

・全体に柄が入っている着物(小紋)


このような着物でのお花見もおすすめです!

もう1つおすすめの着物があります。


それは「カジュアルな着物(大正ロマンの着物)」です。

大正時代は西洋の文化が吸収され、自由に着物を楽しんだ時代で、お花見も着る着物を選ばない自由なイベントです。

レトロな着物は、写真映えもしますよ。


桜の花に負けない、かわいい着物も楽しみたい!

という方は、候補の一つにしてみてはいかがでしょうか。



③桜の季節限定の着物ってある?


桜の季節限定で着用する着物があることは知っていますか?

それは「桜(枝や茎を含む)が単体で描かれている着物」のことです。


桜は、着物の柄としてとても人気なので「桜の花+おめでたい柄」という組み合わせの着物を目にすることが多いのではないでしょうか?

桜と他の柄の組み合わせの着物は、どのような季節や場所で着用しても、全く問題はありません。


ですが「桜が単体で描かれている着物」は「桜の季節のみに着用する」というルールが昔からあるそうです。

もし、桜が単体で描かれている着物をお持ちでしたら、ぜひお花見の時に着て楽しんでくださいね。

3.着物のお花見、帯の選び方

着物の柄を決めたら、帯を選んでいきましょう。



①着物でお花見、おすすめの帯は?


着物でお花見に行くとき、帯選びも悩みどころです。

帯は、着物のアクセントになりますから、着物と帯の組み合わせはしっかり考えておきたいところですよね。


どの帯を選ぶかは、着物の柄を決めてから選ぶことがおすすめです。

例えば、以下のような組み合わせはお花見で人気の組み合わせです。


・着物の柄が華やかな場合は「無地(シンプル)の帯」

・着物の柄が無い・おとなしい場合は「少し華やかな吉祥模様(縁起の良い)の帯」


お手持ちの着物の柄と相談して、帯も選んでいきましょう。



②着物でお花見、避けた方がいい帯はある?


華やかな着物と華やかな帯との組み合わせは、どちらも華やかすぎてケンカをしてしまうため、避けた方がいいかもしれません。


着物と帯の両方が華やかだと、ちょっと焦点が合わなくなってしまい、写真撮影もごちゃごちゃした印象になってしまう恐れがあります。


着物が華やかな柄の時は、帯は控えめな柄で、着物が落ち着いた柄の時は、少し華やかな柄の帯という組み合わせで、メリハリをつけてみてはいかがでしょうか。

4.着物でお花見、映える桜の名所(スポット)をご紹介

「桜の名所」と呼ばれる場所は数多くありますが、着物でお花見をするなら、歩きやすい場所を選びたいですよね。


着物でお花見が楽しめて、写真撮影におすすめの桜の名所(スポット)をご紹介します。



①着物でお花見、おすすめの映える桜の名所「幸手権現堂桜堤(県営権現堂公園)【埼玉】」


春の季節の代表の花、桜と菜の花のコントラストが美しい「幸手権現堂桜堤(県営権現堂公園)」です。

約1,000本のソメイヨシノのピンクの花と、菜の花畑の黄色は「春の絶景」をギュッと縮小させています。

春の優しい色に包まれながらの写真撮影は「映えること間違いなし!」です。


・住所:埼玉県幸手市大字内国府間887-3

・駐車場:1,000台(有料)

・駐車場の開閉時間:3月…8:30~18:00、4月…8:30~19:00



②着物でお花見、おすすめの映える桜の名所「西公園【福岡】」


「さくらの名所100選」にも選ばれている「西公園」です。

福岡市の中央にある公園で、約1,300本の桜が咲き誇ります。


ソメイヨシノの白っぽいピンク色と、陽光桜(ヨウコウザクラ)の濃いピンク色は、どの色の着物にもあうので、写真撮影も楽しみになりますよ。


24時間開園しているので、「夜桜」を楽しむことも可能です。

日が落ちてからのお花見は肌寒いので「羽織」の用意も忘れずに。


・住所:福岡県福岡市中央区西公園

・駐車場:75台(無料)

・駐車場の開閉時間…東駐車場:10:00~20:00、中央駐車場・西駐車場:9:00~22:00



③着物でお花見、おすすめの映える桜の名所「角館武家屋敷通り【秋田】」


「みちのくの小京都」と呼ばれる「角館武家屋敷通り」です。

武家屋敷が連なる通りで、これほど着物が合う風景は無いでしょう。


角館の町内では、約400本のシダレザクラや、桧木内川堤のソメイヨシノの桜並木と、写真撮影する場所に困りません。

桜を楽しみながら、みちのくの小京都の町を散策してみてくださいね。


・住所:秋田県仙北市角館表町~東勝楽丁

・駐車場:有(1日500円~)


5.まとめ

今回は、着物でお花見に行く場合、どのような色や柄の着物や帯を選べばいいのかや、桜の名所をご紹介しました。


・お花見は、お好きなお色の着物で

・写真撮影には、挿し色をポイントに

・着物でお花見を楽しむ場合は、歩きやすい場所で


お花見に着物で参加する時に、着物のルールは特にありませんが、写真撮影をすることを前提に着物を選ぶならば、「挿し色」選びもポイントの一つになるでしょう。

お気に入りの着物で、春を楽しみましょうね。