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【着付けのタオル補正完全ガイド】 初心者でも簡単プロ級の仕上がりに

2025.06.18

こんにちは!「着たい人を、着る人に」まるやま・京彩グループです。


着付けに欠かせないタオル補正。でも、初心者には難しそう…そんな不安を抱えていませんか?

この完全ガイドを読めば、タオルの種類や選び方から、体の部位別の補正方法、着崩れを防ぐコツまで、プロ級の着付けに必要な知識とテクニックが全て分かります。具体的な手順を解説しているので、誰でも簡単に美しい着姿を実現できます。

よくある失敗例と解決策も紹介しているので、もう補正で悩むことはありません。


浴衣や着物を着る際に、仕上がりに差が出るタオル補正をマスターして、ワンランク上の着こなしを楽しみましょう。


1.タオル補正とは?その効果とメリット


タオル補正の効果

タオル補正とは、着物を着る際にタオルを使って体の凹凸を滑らかにし、美しいシルエットを作る技術です。以下のような効果があります。

  • 美しいシルエットの形成:体の凹凸を滑らかにし、理想的なボディラインを作り出すことで、着物が美しく映えます。
  • 着崩れ防止:タオルが体にフィットすることで、着物がずれにくくなり、着崩れを防ぎます。
  • 着心地の向上:タオルのクッション性により、着物の締め付け感を軽減し、快適な着心地を実現します。

タオル補正のメリット

タオル補正には以下のようなメリットがあります。

  • 経済的:タオルは安価で入手しやすく、特別な道具を揃える必要がありません。
  • 手軽さ:自宅にあるタオルで簡単に始められ、特別な技術も必要ありません。
  • 調整のしやすさ:体型や着物の種類に合わせて、タオルの枚数や厚さを自由に調整できます。
  • 苦しくなりにくい:タオルは柔らかく体にフィットするため、長時間着ていても苦しくなりにくいです。

2.必要なもの


タオルの種類と選び方

タオルの種類ごとに特徴と用途があります。

  • フェイスタオル:薄手で扱いやすく、胸元や衿元、帯板代わりなど細かい部分の補正に適しています.。
  • バスタオル:厚みがあり、安定感があるためウエストやヒップなど大きな面積の補正に向いています。
  • ハンドタオル:小さくてコンパクトなため、衿元や袖口の微調整に適しています。

素材は綿100%のものが吸水性・通気性に優れおすすめです。ガーゼタオルは柔らかく肌に優しいですが、補正力はやや弱めです。

新品のタオルは一度洗濯して糊を落としてから使いましょう。色は基本的に白無地を選び、色移りのリスクがある濃色は避けましょう。


その他に必要な道具

  • 着物ベルト(ゴムベルトやコーリンベルト):タオルを固定するために使用します。
  • 安全ピン:タオルがずれないように固定します。
  • ガーゼ:肌が弱い方は、タオルと肌の間に挟むと刺激を軽減できます。
  • メジャー:体型を正確に測るために必要です。
  • 鏡:全身が映る鏡で補正の状態を確認しやすくなります。

3.タオル補正の基本的なやり方


タオルのたたみ方

  • 三つ折り:タオルを横長に置き、下から1/3、上から1/3を折り重ねて補正したい部分の大きさに調整します。
  • 四つ折り:横長に置いたタオルを半分に折り、さらに半分に折ることで厚みを出します。

体の部位別の補正方法

着崩れ防止や美しいラインづくりのために行います。

  • 胸元:三つ折りのタオルを鎖骨下に当てて左右交差させて前で固定。体型に応じて厚みを調整します。
  • ウエスト:四つ折りのタオルをウエストの少し上に巻いて固定。お腹の出具合で位置調整します。
  • ヒップ:三つ折りのタオルをお尻の下に当てて前で固定。ヒップの大きさに応じて厚みを調整します。

4.よくある失敗例と解決策


胸元の補正

  • タオルの枚数が合っていない
  • 鏡を見ながら自分に合った厚さを調整しましょう。タオルが多すぎると不自然になり、少なすぎると補正の意味がありません。

  • タオルの位置がずれている
  • 鎖骨の中心を基準に、タオルの中心が合うようにしっかりと固定します。斜めに巻くことで自然なカーブを作ることもできます。


ウエストの補正

  • タオルがきつすぎる
  • 締め付けすぎると苦しくなり、着崩れの原因にもなります。斜めに巻いて適度な締め感を調整しましょう。

  • タオルが緩すぎる
  • フィットしないと補正効果がありません。滑り止め付きのタオルや補正ベルトを使ってしっかりと固定しましょう。


ヒップの補正

  • タオルの位置が低すぎる
  • お尻の下ではなく上部に当てることで、ヒップアップ効果を得られます。

  • タオルが厚すぎる
  • シルエットが不自然になります。薄手のタオルを重ねるか、ガーゼ素材を使うと自然な補正ができます。


5.タオル補正でワンランクアップ!美しい着姿のポイント


  • 補正位置の微調整:体型や着物に応じてタオルの位置を上下に微調整することで、理想的なラインを作ることができます。
  • タオルの厚みの調整:季節や着物に応じて、薄手・厚手を使い分けて、自然で快適な補正を心がけましょう。
  • 着物とのバランス:振袖には少しボリュームを持たせた補正、シンプルな着物には控えめな補正がおすすめです。
  • 着心地の向上:フィット感のある補正は、動きやすさと快適さにつながります。
  • 立ち居振る舞い:美しい着姿には姿勢も大切です。背筋を伸ばし、歩幅を小さめにするとより上品に見えます。
  • プロの技を参考に:動画や教室でプロの補正技術を観察することで、自分に合った方法を見つけやすくなります。

6.着崩れを防ぐためのコツ

着付け前の準備

肌着や長襦袢の衿合わせをきちんと整え、衣紋抜きを正しく使うことで、着崩れしにくくなります。

腰紐はきつく締めすぎず、適度な強さで結びましょう。補正パッドの位置がずれていないか、最終確認を行いましょう。


着付け中のポイント

おはしょりの長さを均一に整え、おはしょりの下にタオルがはみ出していないか確認しましょう。

衿は左右均等に整え、衣紋が崩れないように気を付けましょう。

帯を締める際は、適度な締め付けを意識し、帯枕の位置が安定するようにしましょう。


着崩れしやすい動作と対策

  • 座る
  • 着崩れしやすい場所:おはしょり、帯 → 浅めに座り背筋を伸ばす。帯を軽く押さえる。

  • 立つ
  • 着崩れしやすい場所:おはしょり、衿 → ゆっくりと立ち上がり、おはしょりを整える。

  • 歩く
  • 着崩れしやすい場所:裾、おはしょり → 歩幅を狭くし、裾を踏まないように注意する。

  • 物を取る
  • 着崩れしやすい場所:帯、衿 → 帯を手で押さえながら、ゆっくりと動作する。

  • 食事をする
  • 着崩れしやすい場所:衿、帯 → 懐紙やハンカチで衿や帯を保護する。


    美しい着姿をキープするためのポイント

    着崩れを防ぐだけでなく美しい着姿をキープするためには、定期的に姿勢をチェックすることが大切です。背筋を伸ばし美しい姿勢を保つことで、着姿もより美しくなります。

    また、着物を着ている間も着心地に違和感がないか、常に意識するようにしましょう。

    違和感を感じたら早めに対応することで、大きな着崩れを防ぐことができます。


    7.まとめ

    タオル補正は、着崩れ防止だけでなく美しい着姿と快適な着心地を実現するために欠かせないテクニックです。

    素材や枚数、巻き方を工夫すれば、自分の体型に合った補正ができプロのような仕上がりも夢ではありません。ぜひ本ガイドを参考に、自宅での着付けにも取り入れてみてください。


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