着方レッスンコラム基本知識編
ドレスコードごとの着物の種類を知っておこう!選び方の注意点も解説
2025.02.05

こんにちは! 「着たい人を、着る人に」 まるやま・京彩グループです。
普段から着物を着ている方や、着物を着る楽しみを知り始めた方の中には、冠婚葬祭やパーティーなどに着物を着ていきたいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、着物はドレスコードや状況により着るべき着物の種類やルールが異なります。よりおしゃれに装うには、ドレスコードについて知っておくことも大切です。
この記事では、ドレスコードごとの着物の種類や選び方・注意点について解説します。
目次
着物ごとのドレスコード

着物はそれぞれドレスコードが決まっています。まずはドレスコードごとの着物の種類や着方の基本をおさえましょう。
フォーマル
もっとも格式高いドレスコードです。該当するのは以下の場合になります。
- 結婚式での新郎新婦・その両親や媒酌人
- 国家式典への参加
結婚式の場合は、新婦は白無垢・新郎は五つ紋付の羽織袴など、式ごとに適切な装いが決められていることもあります。
フォーマルの装いは年齢によっても変化します。例えば未婚の若い女性なら振袖ですが、既婚の場合、新郎新婦どちらかの母親なら黒留袖、親ではない既婚女性なら五つ紋の訪問着になります。自分の立場や年齢に応じた着物を用意しておきましょう。
セミフォーマル
結婚式や披露宴のゲストなど、フォーマルよりもワンランク格下の装いが該当します。洋装でいうところのドレスの様な巡礼装に当たります。
- 紋の入った訪問着
- 色無地
- 江戸小紋
- 振袖
振袖はフォーマルでも着用できますが、年齢や立場によっては不適切な場合もあります。自分の年齢や参加する立場をよく考えて着用しましょう。
インフォーマル
セミフォーマルよりも気負いのないパーティーシーンに該当します。洋装の場合はアフタヌーンドレスやイブニングドレスなど、時間帯により着用する物が異なりますが、着物の場合は同じ装いで問題ありません。具体的には、以下のものが着用できます。
- 上品な色合いの訪問着
- 色無地
- 付下げ
インフォーマルは「平服」と表現されることもありますが、あくまでもフォーマルに準じたものです。普段着に近い物やコーディネートは避けましょう。
スマートエレガンス・カジュアルエレガンス
結婚式の二次会やお披露目パーティーなど、カジュアル寄りのパーティーにゲストとして参加する場合の装いです。より礼装に近い場合はスマートエレガンス、よりカジュアルに近い場合はカジュアルエレガンスとなります。
着物の場合は付下げか紬の訪問着が該当します。砕けたコーディネートでも大丈夫か分からない場合は、紋なしの上品な色無地などが無難です。
ビジネスアタイア
企業主催のレセプションや株主総会などの場合が該当します。洋服だと、ドレッシーなスーツで参加するような場面です。着物では色無地や江戸小紋などのカチッとした印象を与えられるものを選びましょう。
紋は無くても問題ありませんが、江戸小紋の場合は無地に見えるような、柄が細かい物の方がスマートです。淡色またはそれに近い印象を受ける着物でスッキリ見せる分、帯は二重太鼓ができる袋帯や、ラメや箔入りの名古屋帯で華やかさをプラスしましょう。
スマートカジュアル
はっきりとしたドレスコードが分からないレストランでの食事や、ブライダルフェアなどの場が該当します。あまりかしこまらず、かといって砕けすぎない装いを求められるなら、スマートカジュアルで参加しましょう。着物の場合、以下のものが該当します。
- 紋のついていない付下げ
- 小紋
- 御召着物
上品な雰囲気を与えたい場合は上2種の着物が、よりキリっとした印象を与えたい場合は、御召着物がおすすめです。
ドレスコードで着物を選ぶ際の注意点

ドレスコードに合わせて着物を選ぶ際は、以下の点にも注意しましょう。着物を着用するときの注意点について解説します。
ゲストかホストで適切な着物の格は変わる
着物は着用すべきものの種類が、ゲストかホストによっても異なります。自分が主催者または主役の場合は、ゲストに礼を尽くす意味を込めて最高格のものを着用しましょう。ゲスト側なら主役が着用しているものよりも核を下げるのがマナーです。
例えば、主役が紋付の色留袖を着るなら、自分は訪問着または付下げを選ぶといった形で選びます。
香水の付け方に注意
着物で香水を使う場合、直接吹きかけてしまうとシミになる恐れがあります。着物のシミは通常のクリーニングでは落ちないため、専門の所に出さなくてはなりません。レンタルなどの場合は、返却の際に追加料金が発生することもあります。
どうしても香水を使いたい場合は、練り香水を使いましょう。練り香水はバーム状の香水で、耳の裏やうなじ・手の内側などに付けて香らせます。髪の毛にもつけることができるため、普段とはまた異なったおしゃれを楽しめます。
せっかく着物を着用するなら、おしゃれも着物ならではのものを合わせましょう。
まとめ
洋服と同じように、着物にもドレスコードがあります。どんなに素敵な装いでも、TPO似合わなければ意味がありません。パーティーなどに参加する際は、適切な装いやマナーを意識しながらおしゃれしましょう。
まるやま・京彩グループでは、着物好きの皆さんがステキな着物ライフを送れるよう、お役立ち情報を発信していきます。
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