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夏の着物に羽織は必要?代わりになるアイテム3選
2025.07.30
こんにちは!「着たい人を、着る人に」まるやま・京彩グループです。
夏の着物に羽織は必要だとお考えですか?
この記事では、夏の着物と羽織の基本的な関係性から、季節感や機能性、さらにはメリット・デメリットまでを深掘りします。そして、涼しさと快適さを保ちつつ、おしゃれに夏の着物スタイルを楽しむための、羽織の代わりになる優秀なアイテムを3つご紹介。
紫外線対策や冷房対策にも役立つ、あなたの夏の着物ライフを豊かにするヒントがきっと見つかります。
目次
1.夏の着物に羽織は本当に必要?
基本的な関係性
羽織はもともと防寒や塵除けの役割を持つ着物の上着。
夏の着物は透け感のある素材が主流のため、羽織の必要性は季節によって異なります。
現在では冷房対策や軽い羽織として使われることもありますが、必須ではありません。
季節感を重視するなら
夏は「涼しげな見た目」が大切。絽や紗、麻などの着物に厚手の羽織を合わせると季節感が損なわれる場合も。
薄物やレースの羽織なら、涼感を保ちつつ上品な印象に仕上がります。
羽織の実用性
夏の羽織は、冷房・日焼け・塵除け対策として機能的。透ける着物の下着の透け防止や体型カバーにも役立ちます。
シーンに合わせて活用すれば、快適で美しい着物姿を保つことができます。
2.夏の着物で羽織を着るメリットとデメリット
夏の着物に羽織を着るメリット
- 冷房対策と日焼け防止
- 体型カバーと着姿の引き締め
- 汚れや塵からの保護
- TPOに合わせた装いの幅
夏場の室内は冷房が強く、薄着のままだと体が冷えがちです。薄手の羽織を一枚羽織るだけで冷房から体を守り、快適に過ごせます。
さらに屋外では、直射日光や紫外線から肌や着物を守る役割も。
帯や着物の色褪せ防止にも効果的です。
羽織は、二の腕やお腹まわりなどを自然にカバーしてくれるため、着姿がすっきり整って見えます。きちんとした場では、羽織を合わせることでより上品でフォーマルな印象を演出できます。
外出先での埃やちょっとした汚れから、着物や帯を守る役目も果たします。特に高価な着物や帯を着るときには、羽織があると安心感が増します。
レースや絽など、夏向けの素材を使った羽織を選べば、涼しげな印象を保ちつつ上品さもプラスできます。羽織を変えることで、同じ着物でも印象を変えられ、おしゃれの幅が広がります。
夏の着物に羽織を着るデメリット
- 暑さや蒸れの原因に
- 荷物になることがある
- 購入・手入れのコスト
- 見た目が重くなるリスク
日本の夏は湿度が高く、重ね着することで体感温度が上がり、暑く感じてしまうことがあります。素材によっては通気性が悪く、着ていて不快に感じる場面もあります。
外で脱いだ場合、羽織を持ち歩く必要があり、手荷物が増えてしまいます。特に長時間の外出や移動が多い日は煩わしく感じるかもしれません。
羽織自体の購入費に加え、着用後にはクリーニングや保管の手間がかかります。薄物素材は特にデリケートなため、専門的なケアが必要なケースもあります。
素材や色柄を誤ると、夏らしい爽やかさが損なわれ、全体が重たい印象になってしまうことも。TPOや気温に応じて適切な羽織を選ぶことが大切です。
3.夏の着物に羽織の代わりになるアイテム3選
夏の着物に羽織は必須ではありませんが、冷房や日差しへの対策、コーディネートのアクセントとして「何かを羽織りたい」という方も多いもの。
ここでは、羽織の代わりに活躍するおすすめアイテムを3つご紹介します。
レースや薄物素材の羽織風カーディガン・ボレロ
洋装のカーディガンやボレロを和装用にアレンジしたアイテム。
レースや絽・紗などの薄手素材で作られたものは、涼しさと機能性を兼ね備えています。
- 通気性がよく、夏でも快適
- 冷房対策・日焼け対策になる
- モダンでカジュアルな着こなしができる
- 洗える素材もありお手入れが簡単
- フォーマルな場には不向き
- 着物の柄やシルエットと合わない場合も
- 着物との色・柄の相性や丈感が大切。帯を隠さない短め丈や、ヒップが隠れる程度の長さが◎。
- 透け感や袖のデザインにも注目。
メリット
デメリット
選び方のポイント
ショール・ストール
肩からふんわりかけるだけで冷えや日差しを防げる、軽くて便利なアイテム。
着物スタイルに抜け感や華やかさを加えられます。
- 持ち運びやすく、必要なときにさっと使える
- 冷房や紫外線対策に◎
- 色柄が豊富で、おしゃれの幅が広がる
- 洋服にも流用できる
- ずり落ちや風でめくれることがある
- きちんと感や礼装感には欠ける
- 両手がふさがる場面では不便
- 麻や綿、オーガンジーなど通気性のよい素材を。
- 着物に馴染む色や、差し色として使えるものを選ぶとコーデの幅が広がります。
メリット
デメリット
選び方のポイント
薄手のコート・道中着
塵除けや冷房対策として使える夏向けのコートや道中着。
羽織よりも丈が長く、ややフォーマルな印象を与えるアイテムです。
- 着物全体をしっかりカバーし、汚れ防止に
- 日焼けや冷房対策にも◎
- きちんと感があり、お出かけにもぴったり
- 室内では脱ぐのが基本
- 脱ぎ着に少し手間がかかる
- 暑さや持ち運びには不向き
- 絽や紗などの透け感素材を選び、無地や控えめな柄が着回しに便利。
- 着物の裾と同じくらいか少し短めの丈がおすすめです。
メリット
デメリット
選び方のポイント
4.まとめ
夏の着物に羽織は必須ではありません。季節感や機能性を考慮すると、夏に羽織を着用することにはメリットとデメリットの両方があります。
特に暑い季節には、羽織の代わりに涼しく快適に過ごせるアイテムを選ぶのが賢明です。
レースや薄物素材の羽織風カーディガン・ボレロ、ショールやストール、そして薄手のコートや道中着といったアイテムは、日差し対策や冷房対策、体型カバーなど、羽織が持つ役割を代替しつつ、夏の装いをより快適で魅力的に演出してくれます。
ご自身の着用シーンや快適さを考慮し、最適なアイテムを選びましょう。
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