2026.05.14
季節の変わり目に、きものを見直すひととき
こんにちは。まるやま・京彩グループの「こうじ屋」です。
こうじ屋は、明治44年に京都で創業して以来、丸洗い、しみ抜き、洗い張り、お仕立て、寸法直しなど、きもののお手入れやお直しに向き合ってきました。
きものは一枚一枚、素材も、歩んできた時間も、残っている汚れの性質も異なります。だからこそ、まずは状態をよく見て、その一枚に合ったお手入れを考えることを大切にしています。
今回は、季節の変わり目に見直しておきたい、きもののお手入れについてお話しします。箪笥の中で眠っている一枚を、次の季節へ気持ちよくつなぐための、ささやかなきっかけになれば幸いです。
目次
衣替えは、きものを見直すよい機会
季節がゆっくりと移り変わるころ。洋服の衣替えとあわせて、箪笥の中のきものにも、そろそろ風を通してあげたくなる時期です。
たとう紙を開き、一枚ずつきものを見てみる。衿元や袖口にうっすら汚れはないか。裾まわりに泥はねや擦れはないか。しまっている間に湿気がこもっていないか。そうして広げた一枚に、着て出かけた日のことや、選んでくれた人の顔がふと浮かぶこともあります。
きものは、ただしまっておけばよいものではありません。折にふれて状態を見て、必要な時に手をかけることで、また次の出番を迎えられます。衣替えの時間は、きものともう一度向き合う、静かなひとときでもあるのです。
しまう前に確認したい、衿元・袖口・裾まわり
きものの汚れは、着たその日にすぐ目立つものばかりではありません。
汗や皮脂、雨の日の湿気、食事の時の小さな汚れなどは、その時は気にならなくても、時間が経ってからシミや変色として表れることがあります。
特に見ておきたいのは、肌に触れやすい衿元、手元の動きで汚れやすい袖口、床や足元に近い裾まわりです。着用後に「少ししか着ていないから大丈夫」と思っていても、よく見ると、うっすらとした汚れが残っていることもあります。
また、長くしまっていたきものの場合は、カビのにおい、黄ばみ、胴裏の変色、たとう紙の傷みなども確認しておくと安心です。小さな変化に早く気づけるほど、きものへの負担を少なく整えられる可能性が高くなります。
気になる汚れは、早めに専門の目で確認を
「このくらいなら自分で落とせるかしら」と思う汚れほど、扱いには注意が必要です。
水で濡らしたり、強くこすったり、市販のしみ抜き剤を使ったりすると、生地を傷めたり、色が動いたり、かえって輪じみになってしまうことがあります。
私たちがお預かりするきものも、汚れの原因や生地の状態によって、適したお手入れの方法は変わります。同じように見えるシミでも、汗、油、泥、カビ、古い変色では、向き合い方が異なります。
少しでも気になるところがある時は、無理にご家庭で処理をせず、専門の目で一度確認してもらうことをおすすめします。早めに見せていただくことで、きものをよりよい状態で残せることがあります。
丸洗い・しみ抜き・洗い張りとは
きもののお手入れには、状態や目的に合わせて、いくつかの方法があります。
着用後に全体をさっぱり整えたい時には、丸洗い。
衿や袖口、裾など、部分的な汚れが気になる時には、しみ抜き。
長く大切にしてきたきものを一度ほどき、反物の状態に戻して整える方法には、洗い張りがあります。
さらに、今の体型に合わせた寸法直し、傷みのある部分の修理、染め替えや柄足し、コートや羽織へのリメイクなども、きものをこれからも活かしていくための大切な選択肢です。
お手入れは、ただ汚れを落とすためだけのものではありません。そのきものが、これからも気持ちよく袖を通せる一枚であり続けるように、状態を整え、次の時間へつないでいくためのものでもあります。
受け継ぐきものを、これからも着られる一枚に
箪笥の中には、しばらく袖を通していないきものが眠っていることがあります。
お母さまから譲られたきもの。若いころに誂えた一枚。お祝いの席で着た思い出のきもの。いつか誰かに着てほしいと思いながら、そのままになっているきもの。
「このきものは、まだ着られるのかしら」「今の自分の寸法に直せるかしら」「娘や孫に譲る前に、きれいにしておきたい」。そんな気持ちが生まれた時も、お手入れを考えるよいタイミングです。
きものは、手をかけることで、また新しい時間を歩みはじめます。しまわれていた一枚が、次の季節のお出かけに、家族の節目に、誰かの大切な日に寄り添うこともあるかもしれません。
季節の変わり目に、どうぞお気軽にご相談ください
こうじ屋では、丸洗い、しみ抜き、洗い張り、お仕立て、寸法直し、修理、染め替え、リメイクなど、きものの状態やご希望に合わせて、さまざまなお手入れを承っております。
一枚一枚のきものには、着た日の思い出や、選んでくれた人の気持ち、受け継いできた時間が重なっています。だからこそ、私たちはまず状態を丁寧に見ながら、そのきものに合った方法をご案内いたします。
「少し汚れが気になる」「しまう前にさっぱりさせたい」「譲り受けたきものを着られるようにしたい」「このまま保管してよいか見てほしい」。そんな小さなご相談からでも大丈夫です。
季節の変わり目に、箪笥を開けるひととき。その中にある一枚一枚が、これからも気持ちよく出番を迎えられるように。大切なお着物のお手入れは、どうぞこうじ屋へお気軽にご相談くださいませ。
こうじ屋 – 着物のお手入れ・お仕立て・丸洗い
https://kimonoyasan.co.jp/koujiya/
ふるさと納税でも、きもののお手入れを
こうじ屋のお手入れは、川崎市のふるさと納税返礼品「きもの お手入れ券」としてもご利用いただけます。 丸洗い、しみ抜き、汗取り、洗い張り、仕立て直しなど、大切なお着物の状態に合わせたお手入れにお使いいただけます。
衣替えのタイミングに、ご自身のお着物を整えるきっかけとして。
また、ご家族への贈りものとしてもおすすめです。
詳しくは、川崎市ふるさと納税返礼品
「きもの お手入れ券」をご覧ください。

