2025.11.07
都粋と考えるシリーズ①<補整>目指せ美しい着姿!
目次
体型カバーテクニック 補正はベースメイク!
立体的に縫ってある洋服と違い、着物は凹凸のある身体に平面的な布で体を包むため、当然シワやゆるみが出てしまいます。凹んだところは埋め、凸んだところは押さえ、綺麗な寸胴を目指します。補整は、美しい着姿のための「美しい曲線をつくる」ための下準備です。
補整の目的とは?
凹凸をなくして美しい着姿を作る、というのが補整の目的ですが、補整をすることで着崩れを防ぐという点も大きなメリットです。
理想の着姿は寸胴!
補整と一言で言っても、皆さん一人ひとり凸凹の場所も加減も違います。理想の寸胴を目指し、全体をなだらかに整えるためには、まず自分の体型を知ることが大切です。
どこを補整する?
体型チェックポイントは、肩から胸骨のあたり、バスト、ウエスト、ヒップ。凹みを埋めるのか、出っ張りを押さえるのか、補正する場所や凹凸によって、使う補整グッズも違ってきます。
補正ポイント
胸骨ー 理想はハト胸・なで肩・体が華奢な方は曲線づくり ー
<胸骨に凹み、いかり肩、痩せ型の方へ>
ひみつの袖付き補整着
Bカップまでの方におすすめです。
和装ブラを兼ねています。
<ほっそりさんへ>
ひみつのタオル地補整着
バストー 理想は、ふんわりなだらか・豊な方は整える ー
<バストが豊かな方へ>
下着屋さんが作った和装ブラ
サイドからのサポートで、胸を脇に流さず、中央に盛ります。
ウェストー 理想はくびれなし ー
コーリンメッシュ補整じめ
帯に胸が乗ってしまう問題解決!バストの補整をしても胸が目立つ方はバストの下側を埋めます。
ヒップー 理想はなだらかな曲線づくり ー
レース補整パッド
帯が下がらず、お太鼓が綺麗に決まる。
ウエストの補整と、ヒップの上の補整を兼ねています。
君野倫子プロフィール
文筆家・日本文化ディレクター。2004年より着物や和をテーマに書籍、新聞、雑誌の執筆を始める。2010年から14年間、読売新聞夕刊で伝統工芸を紹介する連載を続ける。着物、手ぬぐい、歌舞伎、和雑貨などをテーマに日本文化に関する著書は20冊。日英版・日仏版に加え、海外の出版社からも出版された著書もある。2025年には新たに日本とロンドンの出版社からも出版予定。執筆以外にも、商品企画・イベント企画・ディレクションなども手がける。
- 以下、いずれも君野倫子著・市川染五郎(現・十代目松本幸四郎)監修
- 「かわいい歌舞伎の衣裳図鑑」(小学館) https://amzn.to/3DpQqDi
- 「歌舞伎のびっくり満喫図鑑」(小学館)https://amzn.to/3F9MIOV
- 「バイリンガルで楽しむ 歌舞伎図鑑」(小学館)https://amzn.to/3Fc8qlg
- 「歌舞伎はじめて案内手帖」(二見書房) https://amzn.to/3XzNk6t
